Fly Hight

「おう!元気だよ!毎日にこにこバイトしてるよ!」

俺は周りにいた子達にも聞こえるくらい大きな声で言った。

みんなすごく喜んでるみたいだ。
たけちゃん人気者じゃん!
俺はもう1度たけちゃんの写真を見た。
そして…たけちゃんの学年の1年前の写真を見つめ,今日1番確認したかった顔を探した。

「ん〜…わっかんねえな…」

俺は頭をくしゃくしゃとしながらすぐ近くにいた女子部員に声をかけた。

「ねえ,緒方真介ってどの人かわかる?」

一瞬で,雰囲気が変わった。
悪くなるというよりは気まずい感じ。

「緒方先輩がどうかしたんですか?」

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