Fly Hight

「…待ってください!」

ほぇ?
振り返ると男子部員。

「…武村先輩に…何も聞いてないんですか?」

????

俺が困った顔をしていると,

「聞いてないんですね…」

俺は限界だった。

「…っなにが?」

「武村先輩…緒方先輩と別れたとき…1回精神崩壊しかけたんです。」

「…精神…崩壊…?」

なんだそれ…

「僕の口からはここまでしか言えません…後は武村先輩本人に聞いてください。あなたは…武村先輩のことを本気で大切に思ってくれていると…そう信じたから話しました。」

「………ありがとう。俺は,松田弘希だ。」

「…小堺智也です。」

俺は小堺と握手をしてその場を去った。

< 27 / 31 >

この作品をシェア

pagetop