セツナイ視線。

そんな私の心情を読み取ったのか、佳菜子が教科書をまとめて立ち上がる。

「まっ、らん今回のテスト最悪だったからね~!早くカラオケ行ってぱぁっと騒ご!」
「おぅ、そうだな!」

佳菜子のさり気ないフォローに恭一はなんの疑いもなく納得した。



ハルが何も言わずに私を見つめてたのがわかったけど、私は気付かない振りをして、教室をでた。



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