セツナイ視線。
「らん~~?次お前の曲だろ?」
恭一がマイクで言った。
はっ
いかんいかん、無意識のうちに思い出してた!
「ははっごめんごめん!」
ハルがモニター画面をみて噴出す。
「っつーかアニメソングかよ!!高三にもなって」
佳菜子が爆笑する。
「うっせぃ!!今日はアニメな気分なんだょあたしゃ!!よぅし、今から誰にも歌わせないから!!」
スイッチがはいった私は、立ち上がりしばらくマイクを独占した。
なにかしてないと、亮太のことを思い出しそうだったから…。