セツナイ視線。



涙が出そうになるのを必死にこらえていた。

ハルに打ち明けた瞬間、なぜかすごくほっとしてる自分がいた。
それと同時に、ずっと信じられなかった亮太との別れが、やっと現実なんだと思えた。
信号が青になり、ガタンと車輪が揺れた。


「とりあえず泣いとけば。」

ハルが言った。

「え?」


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