セツナイ視線。
ピーーーッ
「女子は集合ーーーっ」
先生が笛を吹いて授業の始まりを知らせる。
ハルはこっちには気付かなかったみたいだ。
腕を伸ばしてストレッチをしていると、2、3人のクラスの女子が私に近付いてきた。
なんとなくなんの用かはわかるけど。
「ねぇ、らん!武石君て彼女いるの??」
やっぱり。
「いゃぁ居ないと思うよ。」
「えぇ嘘ぉ!!あんな格好いいのに?!」
一年の時から、ハルと仲良かった私も佳菜子も、もう何回もこの質問をされてきた。