セツナイ視線。


「明菜は誰かが背中を押してやんないと駄目なのよ。」

美和はふう、とため息をつきながら手に付いたチョークをパンパン払った。


「羽鳥さん、二年間も片思いしてたんだね……」


………その一途さに感動。


なんか応援したくなってきた。

よぉしっ!!!


「美和っ!!」

「うわっ!?」


私は美和の両手をガシッと掴んで言った。


「わかった!!私も協力するわ!!!待っててね!!絶対両思いにしてみせるから!」

「あっありがとう;;」


私は急にやる気になってしまった。

羽鳥さんの思い、絶対ハルに届けて見せるからねっ!!!

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