セツナイ視線。


「三井さんだよね?クラス違うからあんまり話したことないよな。よろしく」

川崎君が爽やかな笑顔で話しかけてきた。

鼻すじがすっと通っていて、笑うとえくぼが出るなかなかのイケメンだ。
髪は短いが、かなり茶髪で耳にはシンプルなピアスが光っている。

雰囲気が、亮太に似てると思った。


「どうも!よろしくね」


私がそれだけ言うと、私と川崎君の間をハルが自転車で割り込んで言った。

「自己紹介終わり??早く行こうぜ。腹へって死にそ~。」

すいすいと自転車をこいでいくハル。


「ちょっ待てよハル~!」

恭一があとを追いかけていった。


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