セツナイ視線。
川崎君が働いてるカフェは学校の裏のすぐ近くにあり、見た目もすごくお洒落なお店だった。
入口のドアを開ける前から、何かジャムを作っているのか、甘い香りがしてくる。
「いらっしゃいませ。」
夫婦で経営しているみたいで、綺麗な奥さんと髭を生やした男性が笑顔で出迎えてくれた。
「翔大の友達か?ゆっくりしてきなさい。」
髭のおじさんはにっこり笑って席へと案内してくれた。
翔大とは川崎君のことだ。
多分。