セツナイ視線。

「ハルって好きな子いんのぉおっ!?」

私は前のめりになって大声で言った。

「おまっ…つば!つばとばすんじゃねぇよ!!!」

ハルが顔を拭いながら怒った。

「あっごめんごめん(笑);;」

「ぶははははは」

恭一は爆笑。



川崎君が手で顔を隠して笑いをこらえてるのが見えた。


「も~どうして言ってくんないのさ~!!」


「ふん、なんでキミに言う必要があるのだ」


ハルは手元の紅茶をごくごく飲みながら目をそらして言った。


ハルは照れると変な方向に目をそらす癖がある。


なかなか動じない奴だからあんまり見ることないんだけど。


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