セツナイ視線。
「ハル、どうし…」
「お前のそういうおせっかいなとこうざいっつってんだよ。」
ズキンッ
細いナイフを突き刺さされたような、切ない痛みが胸に走った。
ハルの冷たい表情。
今さっきまでの彼とは別人だった。
「俺が誰を好きで誰と付き合いたいかとか、俺が決めるもんじゃねぇの?なんでいつもお前に言われなきゃなんない訳?」
「お前結局おもしろ半分なんだろ?」
口の端をつり上げて悲しそうなハル。
怖い
こんなに怖いハル見たことない
私は蛇に睨まれた蛙だった。