セツナイ視線。


真っ赤に赤面する私の顔。

奥からもニ、三人の男子が「なんだなんだ!?」と顔を出す。



……やっぱり無理。こんないっぱい人いるのに告白なんか…


その時、誰かが肩にポンと手を置いた。



びっくりして顔をあげる私に、武石ハルがそっと耳打ちした。



「がんば。」



その時初めてハルの笑った顔を見たんだ。




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