セツナイ視線。
6.境界線。
ハルと喧嘩(?)した次の日。
一睡もできなかった私は、目を真っ赤にして登校した。
「おはよっらん!」
重い足取りで教室に入ると、クラスの女子が挨拶してきた。
「おはょぅ…」
渇いた笑顔で言うと、
「なんか今日のらん老けてるよ!?大丈夫!?(笑)」
と言われた。
普通なら激しくつっこむところだが、言い返すのがめんどくさかった。
「はぁ~…………」
思わず深いため息。
…昨日、あのあとメールしたけど返ってこなかったな。
『俺を好きでもない奴とくっつけられたら満足か?』
ハルにあんなこと言わせるなんて。
最低だ、私。
きっとまだ怒ってる。
早く直接謝りたい。