セツナイ視線。



「……最近ね、ハルが違って見えたりするんだ。なんかキラキラしてるなぁとか、子供みたいに笑うなあとか。なんでそんな風になるかは分かんないんだけど。」


私は屋上の床に大の字に寝転がった。



佳菜子がぼおっと天井のない空を見つめる。



「ほんとに分かんないの?分からない振りしてるだけで、もう気付いてるんじゃない?私は分かるけどね、らんの気持ち。」


「え……」



どきっとした。


……この気持ちがなんなのか。


私は本当に分からないのだろうか。


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