新しい扉―長い長い片思いの結末―
付き合ってすぐに別れる恋愛を繰り返した。
寂しさを埋める為に彼氏を作り、より寂しくなり別れる。
そんな頃、同窓会の誘いの電話があった。
最低な精神状態の時だった。
「ごめん。私・・・無理」
そう答えると、幹事の中田さんは
「もしかして、まだ先生のこと・・・」
と言った。
みんなが知っている。
私が自分でみんなに言ったから。
自業自得。
みんな知ってる。
私の好きな人は新垣和人。
そして、先生にフラれたかわいそうな荒木さん。
行けるわけないよ。
だって、まだちっとも吹っ切れていない。
一度目の同窓会の誘いを断った。
それが原因がどうかわからないけど、同窓会は延期になったと聞いた。