新しい扉―長い長い片思いの結末―
3年になり、私の担任が新垣先生になった。
私は、本気で先生を落とそうと思った。
本気にならないと、手に入らない人だと感じた。
担任になるまでは、私はもしかしたら先生と付き合えるかも知れないと思っていた。
新垣先生は、クラスの違う私にもすごく優しくて、私が悩みの相談に行くといつも真剣に聞いてくれた。
それを、勝手に『お気に入り』だと勘違いしていた。
3年になり、そのことに気付く。
新垣先生は、私のことをお気に入りなんて思っていない。
先生は、誰にでも平等で、誰にでも優しいだけなんだって・・・
だからって、諦めたりなんかしない。
絶対に彼女になってやる。