わがまま姫と俺
出会い
バンッッ!
「緋芽ちゃーーんっ!会いたかったよ〜!」
「ママ!!!いつ帰ってきたの?」
「今よ〜!ね、聞いてっ!」
「なぁに?」
「今日から緋芽の執事をしてもらう、霧生君よ!」
「え゛!!!」
「入ってきてっ」
「はい。失礼いたします。」
「本日から緋芽お嬢様の執事をさせて頂きます、霧生です。」
「何なの?急に!!!橘はどうしたの?」
「橘は今日から会社に来てもらうわ」
「え〜〜!!!!!!」
「じゃあ、ママ、パパと約束してるからまたね!お土産は下にあるからっ!」
「今度はいつ帰ってくるの?」
「来月かしら。じゃあ霧生君、緋芽をお願いね!じゃっ!」
「いってらっしゃぁい!」
「いってらっしゃいませ。」
バタン…………。
シーーーン。
「はぁ。疲れた。」
「えっ?」
「何?あ、俺こんなだから。よろしくなっ緋芽。」
「何あんたっっ!」
「俺、霧生秦だから秦でいいから。」
「さてと、どういたしましょ?緋芽お嬢様?」
「なっなっ何なのこれぇぇぇええっっ!!!」
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