わがまま姫と俺



「とりあえず、あたしの部屋には入らないで。」


「わかったよ。」


「絶対入って来ないでよっ!」


「わかったから。」


「ねぇ、」


「秦。」


「!!!」


「じゃあ、秦。ご飯作って!」


「一緒に作るぞ。」


「はっ?」


「いいから。」


「ありえないからぁ〜!普通は執事が作るでしょ。」


「すべこべ言わず人参を切れっ!!!」


「何作んのよっ!!!」


「秘密。」


「はぁ?どうやって切ればいいかわかんないじゃん!」


「じゃあ、こんな風に切って。」


「うま〜いっ!秦にも特技あるんだね!」


「にもってなんだよっ!!!」


「だって料理できなさそうだし。」


「俺の料理は絶品だ。」


「自分で言わないでよっ!」

「はいはい。」










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