我が家のお隣りさん。

「…ひな。あんた、馬鹿ね」


話を聞き終えたみっちゃんは、秀ちゃんと同じことを口にした。

やっぱりわたし、馬鹿なんだ。


「てか鈍い!!秀一クンがかわいそう!」

「そんなぁ〜」


わたしは涙目でみっちゃんを見つめる。


「わたし、どうしたら……」

「とりあえず、今朝はゴメンねって抱き着くのよ!」

「抱き着く…?」

「そっ。簡単でしょ?今日帰ったらやってみなよ」


確かに簡単だよね。とりあえず、これで仲直りできる!!

わたしは浮かれていて、後ろでみっちゃんがニヤリと笑ったことに、気付くはずもなかった…






< 7 / 18 >

この作品をシェア

pagetop