。゚+相方Lovers+゚。
ホンマありえへん……
家族にだけは……
特に!姉ちゃんだけにはバレたくなかったのに……
「アタックあるのみやで。相手が鈍感なら…やりすぎるくらいがちょうどええねん。押してダメなら押し倒せ!」
何故か燃えてる姉。
なんやねん。
頼むからそっとしといて…
『出来たら苦労せぇへんわ』
「出来るやろ」
んな簡単に言うてくれるな。
「出来ない、とちゃう。やらない、やろ?」
思ったより真剣な声やったから、思わずビクついた。
「欲しいもんが目の前にあんのに手に入れへんかったら取られるに決まってるやん」
姉ちゃん……
普段の姉ちゃんとは比べもんにならんくらいの説得力や。
姉ちゃんって意外と……
「あんたの好きな人は言わば……バーゲンセールの掘り出し物や」
……大人、って思ったあたしがアホやった。
どんな比喩法やねん。海斗、セール品かよ!!
「それだけ競争率が高いゆーこっちゃ」
言いたいことはわかるよ?
海斗がモテるってのと、掘り出し物の奪いあいをかけてんねやろ?
でもバーゲンセールはないやろ。
心の中で、励ましてくれたことに感謝しつつ……
姉の将来が少し不安になったあたしでした。