。゚+相方Lovers+゚。



プルル……


着信を知らせる音が、あたしの部屋に響いた。




『あー、はいはい。そんな鳴かんでも今取りに行ったるがな』




電話と解りつつも、携帯に向かって返事する。




『は?海斗?』




携帯を開くと、表示されているのは海斗の名前。




『もしもしー?』




携帯を耳にあてて、言った。




「俺ー!」




耳元で大好きな彼の声が響く。


さっきまで姉ちゃんと…そういう話をしてたもんやから…


勝手に顔が赤くなってしまった。


照れると顔を出す…あたしの悪いクセ。




『えー?俺?どこの俺?』

「お前が知ってる゙俺゙ん中で一番の男前の俺さんや!」

『え!海斗や思ってたけどちゃうんか〜。ほなどちらさん?』

「なんで俺だけピンポイントで省かれとんねん!」

『鏡見てから物言え、あほ』

「お前こそ眼科おすすめするわ」




……照れ隠しの漫才。


電話でも出来ちゃうんだわ、うちら。


もっと素直に喜べたらええのに…




「な、聞いてる?」

『ん?あーごめん。何?』

「明日!数学、小テストやろ?一緒に勉強せぇへん?」




明日……?

あー、なんかそんなこと言うとったな。


海斗、あほやもん。数学ヤバかったっけ?




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