。゚+相方Lovers+゚。



玄関にいくと、ブーツを履くのに苦戦している姉を発見した。



ホンマ…見てて飽きひんな、この人。




『何時くらいに帰ってくるん?』




座ってる姉ちゃんの背中に呼び掛けた。




「心配せんでも、邪魔はせぇへんから安心して」

『へ?』

「何も言うな。あたしはあんたの味方や」

『あの、なんの話…』

「グッドラック!」

『え、ちょ』




がちゃんっ………



一方的に応援の言葉をあたしに押しつけ、姉ちゃんは出ていった。




『え?えぇ??』




1人残されたあたしは考えた。




っつか何?今の言いぐさ!あからさまに海斗が家来ること、知っての発言ちゃうの!?



……でも海斗が来るんは今決まったこと…


電話の声、聞いてた!?


……いや、それもなあ…そんなでっかい声で喋ったつもりないし…第一、部屋の壁結構分厚いからなあ……




これ以上、姉の意味不明な行動を探るのは時間の無駄だと感じたあたしは、その件については忘れることにする。





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