。゚+相方Lovers+゚。
『ったく…ご近所迷惑もええとこやで!』
海斗をリビングに通し、温かいミルクティーとシフォンケーキを出す。
「あのままやと俺、凍死してまうわ」
海斗は、自分の肩を抱いて大げさにわめいた。
『いっそしてまえや、めんどくさい』
「いや〜ん、真希ちゃんつーめーたーいぃ〜」
そう言ってあたしが出したシフォンケーキを一口食べた。
「おっ!うまー♪」
『やろ?これうちの姉ちゃんが作ってん』
あの意味不明な姉ちゃんの、まともな趣味。
なんか知らんけど、お菓子作りに関する知識と情熱はすごい。
おかげで家のおやつは毎日プロ級や。
「ええな!そんな姉貴欲しいわ」
『……いる?』
「ちょ、何真剣な顔してんの?冗談やからな?」
いや、あたしは本気で捧げるよ?
「お前ん家、何かと豪華やな〜」
『そう?』
「…また来てもいい?」
また!?嬉しいけど……
『…姉ちゃんのお菓子が狙いか!』
「あ、バレた?」
ま、来てくれるんならお菓子つけますとも。
『ええよ、またおいで……て来たばっかりやん。次の話より今の話しよ!』
「あぁ!そや、勉強!!」
あたしと海斗はノートを広げ、勉強を開始した。
……なんか、さっきまで緊張してたのに…変なの。
今は全然普通や。
あたし、もしかしておかしい?
普通、目の前に好きな人がおったら緊張するよな?
あたし、来る前にさんざん緊張して…実際来たらいつも通りやん。
………やっぱ変!?
でも…好きな人目の前にして、緊張で喋れんくなるより全然いいやん。
「おーい?」
『にゃ!?』