。゚+相方Lovers+゚。



『ちょ、海斗!!』

「ん?」

『あ、あたしが原因で別れるとか…ないよな?』

「誰と別れんねん」

『へ?』

「ええか、真希。お前は始めっから根本的に間違っとんねん。とりあえず、黙ってついてこい」




……始めっから根本的に間違ってる?


どーゆーこと?




「あ、もしもし!」




海斗の電話相手に繋がったらしい。




「何回もかけてんのに……は?寝てた!?人が頑張ってるときに何のんきに爆睡してるんですか!!」




……敬語?




「ありえへん…とりあえずすぐ出てきてください。駅前のファミレスにおるんで。っつか真弥(マヤ)さん全部知ってたんでしょ!?ゆっくり話聞かせてもらいますからね!」




そう言って電話を切る。




……海斗の口から出た女の名前。



たぶん、電話の相手の名前。



あたしは驚きを隠せなかった。



女の人と電話をしたことではなくて。




その女の人の名前に。




『か、海斗………真弥ってまさか…』

「……お察しの通り、あの真弥さんや」






< 53 / 93 >

この作品をシェア

pagetop