。゚+相方Lovers+゚。



「俺、お前のこと好き」




真っ直ぐ瞳を見て言ってくれた。



あたしの涙はいっそう止まれなくなった。




『……知ってる』

「嘘つき」




海斗の顔が近づいてきた。





────キス、される。




あたしはそっと目を閉じた。





やっと…やっと両想いになれた……



海斗のこと、これからも好きでおっていいんや……





あともう少しで唇が触れる。





って時に。





「堂々と不純異性交遊ですか、コノヤロー。公衆の面前でイチャついてんちゃうぞ!中坊の分際でェェ!!」




あたしたちの動きが止まった。




「ちっ」




海斗が舌打ちした。




「あともうちょっとやったのに!邪魔せんとってくださいよ、真弥さん!」




新しいミルクティーを持って戻ってきた姉ちゃんに邪魔された。




「あんたがあたしをここに呼んだんやろ?」

「そーやけど!」




あー、でも止めてもらってよかったかも。



いくら隅っこの席でも、ファミレスでキスは……なぁ?




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