。゚+相方Lovers+゚。
キーンコーンカーンコーン──…
「あ、真希ー!おっはよ☆」
『…はよ』
い、生きててよかった。
「今日もピッタリ予鈴と同時に登校か。ダーリンと♪」
朝からミーハーやな、コイツ。
当の本人、海斗はというと。
「グッモーニン、エブリワン!」
ちょっと発音が良くなって、ひらがな英会話からカタカナ英会話に昇格してた。
相変わらずタフやな……
「海斗ー!今日もラブラブかー?」
教室のどっからか、海斗の友達の声が聞こえた。
恋人同士になってもうちらはうちら。
なんも変われへん。
ほな……今日も始めますか。
「当たり前!今日もラブラブや!」
『恥ずかしっ』
「恥ずかしい!?お前は彼氏を恥ずかしいと思ってんのか!?」
『ううん、海斗は恥ずかしくないよ?海斗が存在してることを肯定してるこの世の中が恥ずかしい』
「俺に死ね言うてんのか!!」
『そうなっちゃいます?』
「そうなるわ!俺が死んだら泣くクセに!!」
『ちくしょう…遺産はあたしに託すて書かせとけば……』
「そっちで泣くの!?真希ちゃん、俺がそろそろ本気で泣いちゃう!!」
『嘘やん。海斗大好きやもん』
「真希…」
『だからここに、すべて真希に捧げます、て書いて?』
「遺書を書かそうとするなー!!」
笑顔に包まれる教室。
あたしたちは多分これからもずっと…
こんな感じでやってます。
大好きな彼と…ボケたりツッコんだりしながら。
ずっと笑顔で。
愛?
うちらはこれで十分ラブラブ。
「真希、好きー!」
教室のど真ん中で叫ぶ海斗。
クラス中から冷やかしが飛ぶ。
やっぱ恥ずかしいヤツ。
『………知ってるって』
飛びっきりの笑顔で。
そう答えた。
end☆