。゚+相方Lovers+゚。




『ものっそい虚しい……』

「でしょーね。」




昼休み。


売店で買ってきたミルクパンをかじりながらの菜穂への相談会があたしの日課。




「さっさと告りゃええのに」

『あほー…フラれんのがオチやで?わかってんのにわざわざフラれに行くほどの勇気を…残念ながら持ち合わせてないんで』




むしろガツンて告って、バーンとフラれた方が楽?




「なんでそんなマイナス思考なん?海斗、今フリーなんやろ?」

『せやけど…アイツ好きな人おるって…』

「それ。誰なん?」

『それは……』




実は、知らん。



いや、正確に言うと……教えてくれへん。



あたしかて知りたいやん?好きな人の好きな人……一応、あたしからしたらライバルってことになるから。




でも。




「はっ?俺の好きな人?……お前だけには教えん」




いつ聞いてもこれや。




海斗の友達は知ってる人もおるみたいやけど、あたしには絶対教えてくれへん。




「ふーん。なんでやろーな?」

『ホンマなんでやろ。意味わからん』

「あ、わかれへんの?」

『は?わかったん!?』




この短時間で!?




「でもこれは人に教えてもらうようなもんとちゃうから……頑張ってたどり着け」

『はぁぁ?』




ホンマ海斗も菜穂も意味わからんし。





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