。゚+相方Lovers+゚。
「あかん、あんたらはあたしの手に負えん」
え?
そう言うて、誰かに電話しはじめた。
「あ、もしもし!真弥さん?あたしー!今いける?あ、彼氏とデート中?あ、ほなまたで。え、いいの?うん、じゃあ待ってる!」
そう言うて、携帯をおいた。
「誰?真弥さんて…しかも彼氏とデート中とか……」
「デートは今度に持ち越ししてくれるんやて。あんた、ちゃんとお礼言いや〜?」
「だから、真弥さんって?」
誰?お礼ってなんの?
「真希のスペシャリスト」
「真希のスペシャリスト!?」
思わずそのまま返してもーた。
「そう。真希に関すること、なんでも知ってるから。そんな人が味方やと心強いやろ?」
「そーやけど…」
だから誰やねん。
そう言いかけたとき。
「菜穂ち〜んっ☆」
「あ、来た!」
入り口で、こっちに向かって手を振ってる女の人。
その人には…見覚えがあった。
「ごめんなー、デート邪魔して」
「いいよ、そんなん!しげるんもわかってくれるよ♪」
しげるん……彼氏さんのあだ名か?
「そんなことより〜キミが噂の!海ちゃんか!!」
あ、俺は海ちゃんなんや。
「どーも。あの…あなた真希の……」
「うん!お姉さんの真弥やでっ」
やっぱり。どっかで見たことあると思った。
あの入学式で、舞台で真希を公衆の面前で呼び出した張本人や。
あんときも遠くから見てて、美人や思ったけど…近くでみたらやっぱり……美人やな。
真希の話によると、最強最悪らしいけど……