。゚+相方Lovers+゚。



「真希ー!帰るで!」

『んー』




菜穂はバレー部やから、帰宅部のあたしは同じく帰宅部の海斗と帰る。


これもあたしの日課。


でも海斗って…アホやけど運動できるのに。


なんで部活入れへんねやろ。


なんか…前に聞いたんやけど、曖昧な返事しか返ってけえへんかったきがする。



それに確か……




『なー、海斗』

「んー?」




チャリ置き場から自分のを取り出した。


それにまたがると、後ろに乗るよう指差した。




『乗って…ええの?』

「は?うん、えーよ?」




戸惑いながらも後ろに腰かけた。




「で、何?」

『あー、うん。あんたの好きな人の話…』

「あー…」




好きな人の話になると、曖昧な返事が多くなる。


なんやねん。あたしに言うのがそんなに嫌か?


気になんねん!!
しゃーないやん!!




『…おんなじ学校じゃなかった?』




そう、好きな人については話せへんコイツが唯一喋ったこと。


いや、あたしが吐かせたこと。





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