。゚+相方Lovers+゚。



くるりと振り向いて、きょとんとした顔をする菜穂。




「だーかーら!お前はどーなん?よくよく考えたら、お前の恋愛話、俺聞いたことないで?」




幼稚園のときからの付き合いやのに。今までたった1度すら聞いたことないねんけど。



コイツ、ホンマに女か?




「そら…話してないし」

「えぇ!?ひどくない!?幼なじみやん!」

「………あんたには話したくない」




そう一言言って、また歩きだす。



え、その反応……もしかして……っ!




「し、知らんかった…」

「ん?」

「お前、俺のこと好きやったんか!」

「………は?」




うわっ!照れ隠しにめっちゃウザそうな顔してる!!気づかんくてごめんなっ!




「あれやろ!俺のこと好きやのに、俺が真希真希言うから…しかも真希は自分の親友やし?身を引いた、みたいな!?うーわーっ!俺って罪な男……」




すると菜穂は、ツカツカと俺の前に詰め寄った。




「侮辱してすみませんでしたって謝るのと、鉛つけて大阪湾に沈められんの。どっちがええ?」

「ぶ、侮辱してすみませんでした!!」




目が本気や、コイツ!!





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