。゚+相方Lovers+゚。




うん。確かに。



菜穂に真希が好きやってカミングアウトして、真弥さん紹介されたのは……中1の11月。



菜穂が怒り狂って左右にストレートを決めた今現在は……中2の2月。




「どーすんのよ」

「何がぁ?」

「…ちょ、頼む。1回殴らせて?」

「すでに2回殴ってますやん」




何を今さら。




「5人。8人。13人!」

「…何?」




なんの人数や?




「お前がぼけぇっとしとる間に!真希に告った人数。ナンパした人数。今現在あたしが認識してる真希のことが好きな人数」

「なるほど…って!えぇぇえぇえぇぇえ!?マジで!?」

「大マジや。今真希は俗に言う“モテ期”到来中やねん。1年生からも人気やねん!あんたがシャキッとせなアッサリとられんで!」




えぇえぇえぇぇえ!?予定外や!真弥さん!?のんびりしてられへん!!




「せやからのんびりし過ぎやったんや言うてるやろぉぉ!!」




右、左ときて…次は真ん中?とか思った俺は顔面をかばったけど……




「ごふっ!」

「脳天がら空きや」




チョップというそれこそ予定外な攻撃に、俺は多大なるダメージを負った。




『おっはよ〜』

「あ、真希!おはよ〜」




さっきの恐ろしい声音はどこいってん。



普段ボケ中心の俺ですらツッコんでまうくらいの変貌。




あまりの衝撃と菜穂の迫力に、ここが教室やいうこと忘れてたわ。



中2になった俺は、真希と同じクラス。んでもって、この1年で学校公認の名コンビになってた。



せやから…ちょっと余裕かましすぎたんかな。





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