。゚+相方Lovers+゚。
『海斗?』
名前を呼ばれてはっとすると、意外と近くに真希がいて。ちょっとビビった。
「んぁ…お、おう。おはよ」
『おはよ』
そう言って笑う彼女。
その笑顔はさっき受けた俺のダメージを洗い流すようだった。
……んやけど、実際にはまだ痛い。
どんだけ力強いねん。
『なんやの』
「あ?」
『考え事。してるみたいやったから』
そう言って、俺の隣である自分の席に座る。
こーゆーとき、自分のくじ運の良さに感謝するな。
「あぁ。ちょっとした悩み事や」
『悩み?』
おぉっと!俺としたことが!!本人目の前にポロッと言うてもーた!!
「あー、えーと…うん。悩み事。なんで俺、こんなにかっこええんかなって。鏡見て思ってた」
『…あほ?』
「否定も肯定もせずに疑問で返すの、やめて?なんか切なくなってきた…」
『あはははっ』
切り抜けたんはいいけど……ものっそい虚しいわ、うん。
そら別に。自分のことカッコいいとか自惚れてへんけど。
真顔で、“あほ?”って聞かれたらさすがに傷つくよ、俺。