。゚+相方Lovers+゚。



「明日の小テスト、ここに関係してくんねん」

「…は?」




なんでいきなり小テストが出てくんねん。




「小テストは口実や」

「口実?」

「お前が真希ん家行くための」

「へ?」




真希ん家?そら何回か送ったりしたことあるから、場所は知ってるけど。


あぁ、勉強教えてくれみたいな感じであがり込めってか。




「はあ!?なんで!?」

「反応、遅っ」




そら遅くなるやろ!真希のことんなると比較的頭回らんようになんねんから、俺!




「なんやったら…いっきに押し倒せ」




ニヤリと笑ってそう言う多田っち。




「それ、教育者としてどうよ?」

「ええやん。保健の授業の予習や」




コイツ、最低や。



ちょっと尊敬してた先生が、ただのエロい兄ちゃんだったということが今判明した。




「しげるん最低!」

「まぁまぁ。誘いにくいんやったら、最終手段や」

「最終手段?」

「“下見を手伝ってくれ”って言うねん」

「下見ぃ?」




遊園地の?




「俺と真弥がデートするからその下見を頼まれた、1人で行くんは恥ずかしいからついてきて。完璧やん」

「はあ…まぁ…」

「なんやねん、その歯切れの悪い返事は」

「いやぁ…多田っち、ようこんな細かい言い訳考えれたなぁ思って」

「全部真弥が言うてんねん」

「あ、そーなん?」




あの真弥さんが。……なんでやろ。多田っちに言われたときはそうでもなかったのに、真弥さんが考えたとなると急に不安に……




「大丈夫やって。お前ならやれる」

「多田っち……」




な、なんか兄貴って感じがする!




「せやから早く真弥とラブラブさせて」

「……多田っち…」




…気のせいやったわ。





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