空色ラブ
―放課後。



ザァーっ



雨が降っていた。



どうしよう。傘持ってないや。



靴箱で立っていると、後ろから声が…



「沙依…?」



振り向くとそこには、貴がいた。



「どうしたん?」



優しく微笑む貴。



この顔やばいよ。



「傘忘れてさ…」



唖然とする、貴。



「早く言えよな、そんなこと!」



え?



傘を差し出す貴。



「入れよ。」



えぇぇぇぇぇぇ!?



「はっ?」



思わず変な声を出してしまった。



「だーかーら、帰るぞ」



貴はあたしの、手を引っ張り傘の中に入れた。



うわぁ。緊張する!



しばらく沈黙が続く…。



先に沈黙をやぶったのは、貴だった。
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