空色ラブ
―次の日。



「いってきまーす」



パンを加え、玄関を出る。
寝坊してしまった。



遅刻しても気にしないけど、まぁ急ぐふり(笑)



行き道、呑気に歩いていると



チリチリチリン…



んっ?



「よっ沙依ちゃん久しぶり〜。」



「あ、秀君。」



秀とは、貴のお兄ちゃん。つまりあたしのお兄ちゃんの友達。



「何、遅刻?」



「うん(笑)」



「乗る?」



「うんっ」



あたしは悠々と、自転車の後ろに乗る。



学校に着く寸前に降りる。



「ありがとうっ」



「いえいえ♪貴のこと、よろしくな。」



そう言って、別れた。





あたしが廊下を歩いていると、前方から3年生軍団。



…あつかましいなぁ(笑)



すれ違う瞬間ぶつかってしまった。



「あ、すいません。」



「あ、全然いいよ。
ってかメチャメチャ可愛いじゃん、この子♪」



「俺等と友達なってよ♪」



えぇ…。



「いや、あの…」



早く教室行きたいんですけど。



すると



「ちょっと先輩、俺の幼なじみナンパしないで下さいよ。」



…え。



そこには、貴がいた。



「えぇ、貴也何だよ〜。
お前この子独り占めかよっ」



「そーっすよ♪」



ドッカーン…!!



今心臓が爆発してしまいました(笑)
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