【短】Eqeal
過去
キーンコーンカーンコーン
「あはは!!でさー…」
「キャハハッ」
甲高い声が至る所で響いている。
この雰囲気……やっぱ懐かしいな。
俺は広い敷地を一人で歩いていた。
「ん?おーい!!直樹っ」
「……先生」
笑顔で近付いてくる男は、俺が世話になった恩師。
「久しぶりだな!!近頃全然来なかったろ」
「すみません…色々あって」
「ま、こんな中学に用事なんてないか!!はははっ」
ここは俺の母校の中学。
この人は吹奏楽部時代の顧問の先生。