【短】Eqeal
「小学生の頃…あるアーティストの曲を創ったのが、その人だって知ったんだ。で、調べたら…他のアーティストの曲も創ってた」


「すごい人だったんだね」


「そうなんだ!!どの曲もまじで最高でさ!!最高とか…曖昧にしか言えないんだけど、まじで尊敬して…る…」


また熱くなりすぎたことに、自分で気付いて言葉が止まった。

ヤバ…また夢見るバカだと思われたかも。


嫌な汗が流れる中、美羽は予想外の反応をした。




「……話してくれてありがと♪で、ちなみにそのすごい人の名前は?」


「あぁ…多喜音矢って人。知ってるか?」


目を見開く美羽。


「…知ってるもなにも……あたしのお父さんだし」


「……は?」
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