【短】Eqeal
美羽が憧れてるオケは、日本でも1、2を争う大きなオーケストラ。

将来は海外で…と考えてる美羽にとって、大きな経験になるだろう。


ただもちろん、競争率も普通じゃない。

そのオケに入れる可能性ができただけで、もう十分すごいこと。




「でもそんなコンクールなら、入賞ってかなり難しいんだろ?」


「だからって、今更諦めるわけないでしょ?」


「ぷっ…」


ケロッと言った美羽を見て、思わず吹き出してしまった。


「ちょっ…直樹!?」


「あ、悪い。美羽って意外と単純だよな」


ずっと一緒にいたくせに、最近気付いた。


「昔は現実的な頑固者だと思ってたけど…好きなもの認めたら、それだけに一直線だな」
< 45 / 81 >

この作品をシェア

pagetop