【短】Eqeal
♪♪♪♪♭
「あ、今の違う気がします」
「ストップ、ストップー」
美羽ががんばってるなら、俺だって負けるわけにはいかない。
連日繰り広げられる話し合い。
今日は音の打ち合わせ。
夢にまで見たプロに、自分の音楽を演奏してもらう日だ。
ただ…俺もプロになったわけだし、妥協する気は微塵もない。
遠慮なく意見を伝える。
「そこはもっとリズム感が欲しいです。ただのバラードにはしたくないので」
「あー…少しドラム出してみようか」
俺の言葉に、東野さんが指示を出す。
「こんな感じですかね?」
♪♪♪♪#
すぐにドラムの新しい音が響く。