天使の林檎
「それまで僕は、揉めるぐらいなら受け入れた方がいいかと思っていたんですが、それだときりがないんですよね。でも、その時の松川先輩を見て、僕も出来るだけ断わるようにしたんです」
由梨ちゃんが言っていた、諏訪君は意外とはっきり断わると言うのは、この時からなんだ。
「でも、そんの日から、僕、松川先輩のことが気になるようになってしまって・・・」
「そうなんだ・・・。友紀は好きな人もいないみたいだし、見た目にとらわれない子だから可能性はあるよ」
諏訪君から、友紀が美少女だから気になっているわけじゃないと聞いて、ちょっと嬉しかった。
友紀は見た目で判断されるのを嫌がる。
それに諏訪君も異性にモテる悩みを抱えているし、お互い理解し合えるだろう。
諏訪君の気持ちを応援してあげたい。
そう思う反面、どこかで冷めている自分がいる。
どうしてだろうか?
友紀は大切な友達だし、諏訪君は可愛い後輩だ。
好きな人がもし一緒になったら嬉しい。
そう思っているはずなのに、今はなぜか喜べなかった。
この時の私は、なぜ自分の絵が変わったのか。
なぜ喜ぶことが出来なかったのかわからなかった。
すべては思い込みが、私の視界を塞いでしまったのだ・・・・・・。
由梨ちゃんが言っていた、諏訪君は意外とはっきり断わると言うのは、この時からなんだ。
「でも、そんの日から、僕、松川先輩のことが気になるようになってしまって・・・」
「そうなんだ・・・。友紀は好きな人もいないみたいだし、見た目にとらわれない子だから可能性はあるよ」
諏訪君から、友紀が美少女だから気になっているわけじゃないと聞いて、ちょっと嬉しかった。
友紀は見た目で判断されるのを嫌がる。
それに諏訪君も異性にモテる悩みを抱えているし、お互い理解し合えるだろう。
諏訪君の気持ちを応援してあげたい。
そう思う反面、どこかで冷めている自分がいる。
どうしてだろうか?
友紀は大切な友達だし、諏訪君は可愛い後輩だ。
好きな人がもし一緒になったら嬉しい。
そう思っているはずなのに、今はなぜか喜べなかった。
この時の私は、なぜ自分の絵が変わったのか。
なぜ喜ぶことが出来なかったのかわからなかった。
すべては思い込みが、私の視界を塞いでしまったのだ・・・・・・。