月の雫[七福神大戦録]
「ほ、本気なの?無理に決まってるじゃない!だって私は……!!」
(人間だから、か?)
ハッとなり、するりと竹刀が手からこぼれ、床に音をたてる。
(お前が今まで頑張ってきた事は、その程度のものだったのか?人間だからって、限界を決めつけている、だけなんじゃないのか?)
……お見通しだったんだ。
ううん、きっといつもみたいに、勝手に心を読まれていたのかもしれない。
でも、いつもに増して、その真剣な声色に、私は顔をあげる事が出来ない。