月の雫[七福神大戦録]
★大黒天と弁財天
稽古の帰り道。
私は、いつものように公園の近道を通る。
みんなと話合った結果、放課後はだいたい校内や、周辺などをみんなで探索する事にしている。
でも、肝心な私は何も感じない。
本当にいつになったら、どうわかるようになるんだか……。
流石に焦っちゃうなぁ。
ん?
何か声が聞こえる。
私は、何となく聞き覚えがあるその声を確かめようと、声がする方へと足を進める。
公園のシンボルの、大きな木の下に、二つの影を見つけた。
あれは、大黒天と、私くらいの女の子?
もしや、これは!!
愛の告白ですか!?
これは、みんなにご報告を!!
私は二人に気付かれないように、慎重に近くの植木に身を潜めた。