月の雫[七福神大戦録]
――何でッ!?
ドス!!
鈍い音と共に、私の瞳には男の笑った口元が強く焼き付く。
衝撃に耐えられず、地面に音をたてて倒れこんだ。
電流が体中に流れているみたいに、痺れて動けない。
指先を動かすのが、やっとだ。
「言いましたよ?我々には通用しないと」
男の陰が、ゆっくりと私の上に伸びる。
……悔しい。
私、この分けわからない人達に、もしかして、連れて行かれちゃうの?
それとも、このまま殺されちゃうとか。
どうすれば……!!
(探したよ。君を絶対に、死なせたりはしない)
何処からか、声が響いた。
頭に、スーっと入ってくるような感覚。
そして、その瞬間。
眩い光が空から地に放たれ、4人の男が姿を現した。