†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~

「それじゃあ僕と同じだね。僕の母様も弟が生まれるとすぐに死んでしまわれた…。その頃は僕も小さかったから、母様のお顔を知ったのは広間にある肖像画を見た時だったよ。」

「僕たちって似ているね。」

「うん。…似ているね。」



ふふっ・・・うふふっ
クスクスッ

グランマの枝の上で二人は顔を見合わせると声を潜めて笑った。

< 121 / 145 >

この作品をシェア

pagetop