†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~





「セザリオンなんて…そんな奴、僕は知らない。」

「…。」




「……セザリオンなんて…僕は大っ嫌いだ。」

ファレルは少し間を置くと、小さな声を搾り出すようにして言った。
彼の横顔は底知れぬ深い悲しみに支配され、暗く曇っていた。

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