†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
「僕…大人になったら大臣なんかじゃなくて、騎士になりたいんだ。」
「騎士に?」
「そう。騎士になって困っている人を助け、国の為に正義の剣を捧げるんだ!」
ファレルの、青い瞳は生き生きと輝き唇から溢れる言葉は希望に満ちていた。
「それって凄く素敵だね!」
チャールズは、彼の言葉に頷きパチンと小さな両手を叩いた。
「…そうだ!チャールズ、君も騎士になろうよ!」
「えっ。」
「そうだ、それがいい!僕らは正義の騎士になるんだ!。」
ファレルの言葉の語尾に力がこもり、彼の頬はほんのりと紅色に染まった。