†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
「グランマ、少し痛いけど我慢してね。そして僕たちの誓いをずっと見守っていて。いつか僕たちが騎士になってここへ来るその日まで!」
ファレルはナイフを取り出すと、樫の木の幹に二人のイニシャルと日付を刻んだ。
「これで良し!」
「うん。…とっても素敵だね。」
「ああ。今日はとても素敵な一日だったよ。」
「僕も。」
二人は、顔を見合わせて微笑みあった。
ファレルは、その後自分の指先を弄びながら確かめるようにチャールズに聞いた。