†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
「…ったく、何しやがる!テメェにはデリカシーってもんがないのかよ!」

裸で至福の時を過ごしていた俺は、赤毛の短髪をボリボリと掻きむしりながら、ノッソリと身体を起こし思いっきり奴に悪態をついた。


「すまん…。だが、ジーク・ドレイファス…この状況はどこからみても立派な規律違反じゃないのか?」

ばつの悪い表情を浮かべながら、黒い短髪の頭を傾げブレイドは真面目に俺の置かれている立場を分析した。
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