†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
「ふふふ、ジークらしい理屈だね。あっ…。」
アルは、俺の軽口に表情を崩し爪先立つと馬の背に鞍を乗せようとしたが、足場が悪くヨロリとよろけた。
「おっと危ない。アル、お前はもう少し身長と体力が欲しいところだな。」
とっさに伸びたたくましい腕が彼の脇を支え、冑の下からは耳に心地よい穏やかな声が響いた。
「けっ、お前みたいにデカすぎるのもどうかと思うがな。騎士団一の長身が、いつ敵さんの標的になるかと俺は冷や冷やしてるんだぜ。」
アルは、俺の軽口に表情を崩し爪先立つと馬の背に鞍を乗せようとしたが、足場が悪くヨロリとよろけた。
「おっと危ない。アル、お前はもう少し身長と体力が欲しいところだな。」
とっさに伸びたたくましい腕が彼の脇を支え、冑の下からは耳に心地よい穏やかな声が響いた。
「けっ、お前みたいにデカすぎるのもどうかと思うがな。騎士団一の長身が、いつ敵さんの標的になるかと俺は冷や冷やしてるんだぜ。」