†赤髪の冒険者ジーク†~西国魔都魔道騎士団編~
ブレイド・バルビエリは、俺とは入団以来の友人で、西国領のクラナドという商業都市の出身だ。
普段は戦いよりもリュートの弾き語りを愛する、おおよそ剣士らしくない物静かな男だが、いざ国に危機が迫った時には支団長のシールズと共に、先陣を切り容赦なく敵を切り伏せる。

戦場で鬼神のごとく剣を振るう彼の黒金の甲冑姿は、“まるで冥府からの使者のごとし”と恐れられている。

「心配無用。俺には相棒の蒼剣グランディスがある。」

ブレイドはそう言いながら、背に掛けた青い刀身の大剣を愛おしそうに撫でた。

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